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2010年 7月 輸出入貿易・海外展開支援
「国内需要低迷下、貿易保険を付保して積極的に製品・商品の輸出にチャレンジしてください!」
中小企業診断士 加来 国雄
メールはqqft52g9k@road.ocn.ne.jpまで願います。
■――――――――――――――――――――――― NPOみなと経営支援協会−■
港区は、他の区と比較して、輸出入貿易を手掛けている企業数が多いと把握しています。
輸出入貿易にご関心をお持ちの企業様を以下のようにステージ別に分類してみました。
貴社はどのステージにいらっしゃいますか。
@いままでは海外展開を考えていなかったが、昨今の景気低迷の中で、今後は輸出入貿易を通じ海外展開を 図り活路を見出そうとしている企業の皆さま
Aいままでは商社経由の間接輸出を通じて海外展開を図っていたが、輸出入貿易に関するリスクの高まりの中で、商社経由に依存できず自社でリスクを取って輸出をせざるを得ない状況に有る企業の皆さま
Bいままで直接輸出をしていたが、競合の激化等により、決済条件が輸出者に有利な前受け金・銀行の支払い保証があるLC(信用状)方式から、バイヤーに有利な後払い(D/A・D/P決済)方式に変更しなければ契約延長・更新ができない状況下に有る企業の皆さま
C契約は何とか継続しており、代金回収不能にも陥っていないが、バイヤーに有利なユーザンス(支払い猶予期間)を供与している為、資金化までの期間が長期に亘り資金繰りに苦労されている企業の皆さま、
通常、輸出契約の代金回収リスクを回避するためには、貿易商社を介在させたり、バイヤーに前払い或いは銀行の支払い保証があるLC決済を要求します。昨今の世界的不況の中で、バイヤー企業の信用状況によりLC開設ができない或いはコストがかかることからLC開設を渋り、結果として契約不成立となるケースが多いと聞き及びます。
こうした状況を克服するために、中小企業輸出代金保険を付保し、以下のように発想を転換し、積極的に貴社の商品・サービスの輸出にチャレンジしてみてはいかがですか。
@最悪バイヤーの後払いを認めてでも、バイヤーの負担を軽減することにより、なんとか輸 出契約を成立させる、
Aもし代金回収不能の場合でも貿易保険により代金回収リスクを回避する
B代金回収が不能になるならないに拘らず、海外貿易保険を付保することにより、代金の早期資金化をはかる
●中小企業輸出代金保険
貿易保険とは、輸出入・海外投資・その他対外取引において、不可抗力的な事由(非常危険)や相手方の責任により発生する事由(信用危険)によって生じた損失を補填する保険です。
以前は、政府直轄事業でしたが、2001年から独立行政法人日本貿易保険(NEXI)が、そして2005年からは民間損害保険会社でも取り扱いを始めています。
中小企業輸出代金保険は、下記の通り中小企業の輸出に主眼を置いた日本貿易保険(NEXI)の保険メニューの一つです。
@中小企業対象
・輸出契約金額1000万円/件以下の小額契約限定(ご利用枠3000万円/社)
・原則として貨物の船積日から代金決済日までの期間が180日以内
・決済条件はTTR等の送金を含めた全ての決済手段に対応
・支払われる保険金の範囲は船積後リスクの95%
A簡単な手続き
・申込みの際、契約書等の写し不要、
・申込みと同時に銀行を被保険者とした保険金請求権に対する質権設定が可能な為、
輸出者の事務負担の軽減
・原則、保険金の支払いは保険金請求後1カ月以内)
・代金回収不能の場合、サービサー制度により海外保険に代金回収委託が可能な為代 金回収負担の軽減
更に詳細をお知りになりたい方は、独立行政法人日本貿易保険)のホームページをご参照ください。
↓
http://nexi.go.jp/
中小企業診断士 加来 国雄
メールはqqft52g9k@road.ocn.ne.jpまで願います。
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