特定非営利法人東京都港区中小企業経営支援協会NPOみなと経営支援


BSCを使おう(1) 従業員を1つの方向に向かせる。

BSCを使おう(1) 従業員を1つの方向に向かせる。

社長が何度「お客さんを大切にしなさい」言っても、
従業員は単に売る事だけしか考えていないようで、リピーターを作ろうとしない等、
社長の想いを従業員が理解しなかったり、ピンと来ていないように見えることは無いでしょうか。
そして、従業員の質やレベルの低さを嘆いていませんでしょうか。

それは従業員の質やのレベルの問題ではなく、
伝える手段が間違っているからです。
従業員に、「なぜそれが重要なのか」納得するように説明できていないのではないでしょうか。
どのようにしたら良いかを、具体的に示していますか。
単に事例を挙げて「やりなさい」とだけしか言っているのではないでしょうか。

多くの人は「評価」に向かって働くものです。
社長が目指そうとする項目で従業員を評価をしているのでしょうか。

例えば、「お客さんを大切にする」と言っていながら、「販売額」で評価しているのなら、
社長が何を言っても、聞き流していても評価に影響しないからです
結局は売らなければ評価されないのですから、
お客さんに親切にするよりも、売る事だけの働き方になっていても文句は言えません。

多くの社長は自分の会社の理想を持っていますが、それはあくまで個人的なもので、
会社を活性化させるような共有の想いに置き換えられていない場合が多いようです。
そこに最も欠けているのは、共有の想いに変換する訓練やツールです。

これを解消させるのが、4つの視点からの「戦略マップ」と言うツールです。
戦略マップには次のような効果があります。
     ここでの「戦略」を「社長の想い」に置き換えて見てください。
  @戦略を明確にし納得を得る
  A企業内に戦略を浸透させる
  B部門や個人の目標と戦略の整合性を取る
  C戦略的目標を長期のターゲットや年度予算に連動させる
  D戦略的な行動を明確にし、社内を整合させる
  E戦略を期間的かつ体系的に検討する
  F戦略の見直しと学習のためのフィードバックをする

言い換えれば、
なぜ社長の言っている「お客さんを大切にする」のかが理解できますし@、
具体的に何をしたら評価されるのかが明確に判るようになります。B
また、社長自身も、その事がどのように利益に結びつくのかまで改めて確認することができ、D
改めて自信を持って具体的に指示する事ができるようになります。

また、これを人事評価に連動させるならC、社長が何度も何度も言わなくとも
その意図が確実に実行されるようになります。

会社を社長の理想に一歩近づけませんか。
詳しくお知りになりたい場合はご連絡下さい。
中小企業診断士 松 崎 邦 彦

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