「社長の想い」届けていますか(中小企業こそ「想い」を語れ)
経営者の想いが会社の隅々まで浸透している会社は強いです。トップと社員が志を一つにするとき、会社は強い組織として立ち上がります。全社一丸なればこそ、困難な目標を乗り越え、さらなる高みを目指せます。荒波に遭っても、トップと社員との間に強い絆があれば恐れることはありません。
創業の志、そして経営者の理念などを経営者の肉声で、説得力を持って響き渡らせていますか、是非見直していただきたい。そのヒントになる事例を少しご紹介します。
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社長は社員に対して、粘り強く繰り返し自分の想い、ポリシーを直接自分の言葉で本音で語る、時には激しく叱る。叱るときには社員の個性を見て。こうしたことで、「やる気」を引き出している例。
創業DNAの伝承は会社の生命線である、と創業理念を説き続け、対話こそが処方箋である。鉄は熱いうちに打て、と若い世代に想いを伝えている例。
並々ならぬ熱意で創業者の哲学を社員に伝える。伝導が使命、とする創業以来の盟友が存在する例。などです。
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社長の想いとは
夢やビジョン(3年後5年後)
経営理念や経営哲学
経営方針や経営戦略
数値計画・行動計画
などで会社の指針、羅針盤となるものです。
具体的には、ビジネスプラン(事業計画書)に落とし込まれます。
その社長の想いを届ける4つのポイントは
・「存在意義」と「行動指針」
・「耳にタコができる」まで繰り返す
・社員に「考えさせる」
・腹を割り、本音で語る ことです
自分の想いを伝えることに強くなることは、勝ち組経営者としての資質が備わることになるのです。
中小企業診断士 渡邉 勲